最初の山小屋までの時間を勘違いしたことや、体調不良から予定が大きく狂ったので、2つ手前の山小屋で朝食をとりました。
でも、あまり食欲無くてゼリー飲料と菓子パンの半分くらいを食べただけ。
やっぱり軽い「高山病」なのでしょう。
だから、途中では水分補給を意識的にして、深呼吸で呼吸を整え、斜め歩きで負担を軽くして、前回は全くお世話にならなかった(7合目までだから)酸素缶も、7合目あたりからフル活用です。
8合目の山小屋で45分も休憩して朝食も少し食べたので、気合いを入れ直して上を目指しました。
そういえば、誰かが「気合いだっ!気合いだっ!気合いだーっ!」って、言ってましたね。どこかで。
山小屋毎に休憩をとって、やっと3250mまで来ました。
やっぱり、カメラにいい顔出来ずに辛そうな表情です。

雲があるけれど絶好の晴天で景色がホントにきれいです。

本8合目を目指して、ゆっくりでも確実に登っていこうと頑張り、3400mまで来ました。

空の青さと白い雲がきれいです。頂上もはっきりと見えてきました。
でも、私は上を見ると「まだあんなにある」と思えてツライので見ないようにして登りました。

本8合目を超えてからはほんとにきつくなってきて、山小屋まで待てずに途中の岩に腰掛けて休憩です。
そして、8合5勺、最後の山小屋にたどり着きました。
8合目までは、標準に近いペースで登ってこられましたが、気力も体力もそこまでだったのでしょう、8合目からは標準時間の倍かかってしまいました。

残雪が残っていました。
その景色を楽しむ余裕もなく、かなりのペースダウン。
でもここで止めるわけにも行かないので(止めたって下りなきゃならない)、ゆっくりゆっくり9合目を目指します。

8合5勺の山小屋から1時間もかかってしまいましたが、何とか9合目の鳥居までたどり着きました。
9合目の久須志神社ですが、今回の計画の最大の間違いでここを頂上の神社と勘違いしているのでタイムスケジュールの頂上はここで、以降のスケジュールは役にたたないものとなりました。

9合目の鳥居を少し登ったところで休憩スペースがあったので、12時半を回っているし昼食を取ることにしました。
スーパーで買ってきたおにぎりですが、ここで私は食欲回復、おにぎりがとても美味しくて2つ完食。
なんだか元気が出た気がしました。
「なんだ、お腹がすいてただけなのか」と夫が冗談まじりにいいました。

気分一新。すごく回復した気がして、20分の休憩で頂上に向かいました。
夫が「上を見てご覧、もうすぐだよ」といいますが、私からすると「まだまだだぁー」という感じです。
回復したと思いきや、一向にペースは上がらず1時間近くかかってやっと頂上下の鳥居に到着しました。

そして数分で頂上に着きました。
頂上はにぎやかです。
夫は8合5勺の山小屋のトイレが使用不能になっていたので、頂上まで我慢してたようですが、その後の私のペースが異常に遅かったのでトイレに急行しました。ゴメンね。
その間私は、久須志神社にお参りして、おみくじ、お守りを買って。

頂上に着いた安堵感(達成感ではなく)で、気が抜けて横になりたくなりました。
でも廻りはにぎやかだし、頂上の日差しが強すぎて眠ることは出来ませんでした。

頂上からの雲海です。ここへ登ってこなかったら見られない景色です。
時間も体力も気力も残っていないのでこの案内図の火口だけ見て下山することにしました。

何とか、ここに立つことができました。我慢強くつきあってくれた夫のお陰ですね、感謝。

いよいよ下山ですが、ゴロゴロした砂利状の溶岩で足下が滑りやすいです。
人が大勢のところは砂埃が舞い上がって、息は苦しくなるし暑いのですがマスクが必要です。
先に登ったよしさんのアドバイスがあるので、転ばないように注意して下りました。
けれど、斜度がきつくなるとズルズル滑って何度も脚をとられてバランスを失い、一度は足の指をつってしまうこともあり、ホントに大変でした。

延々と続くジグザグの下山道が終わっても、歩きにくい石畳のところがあったり、登ったり下ったりと河口湖口の下山道は長くてツライです。
特に日帰りの場合、登りで7時間前後(私の場合約8時間)歩いた後なので、ホントにツラかった。
結構元気だった夫も、この下山道では頭がボーっとしてきて、何も考えずひたすら下りてしまった言っていました。
私が足の指をつって助けて欲しいときには遙か下まで下りていたので、ひとりで頑張るしかなくて、後で会ったときにはしばしケンカ状態になってしまいました。
ケンカ状態だったお陰で(?)ほとんど休憩もせずに標準に近い3時間半ほどで下りて来ました。
頂上での「お鉢廻り」を止めても、体調不良と計画自体が間違いだらけだったので予定時刻から1時間以上遅れての到着でした。
それでもまだ明るくて、駐車場からは今登ってきた富士山がそびえているのが見えます。。
私の悪戦苦闘など関係なく泰然自若とした姿はとても美しいです。

頂上まで登ったらおしまいにするつもりでしたが、ツライだけで、富士山を楽しむことも出来ず「ただ登っただけ」。
第一私の計画自体がずさんでいい加減だったので、悔いが残ってしまいました。
前回は7合目でリタイヤしてもそれなりに満足できたのに、今回は翌朝には「これでおしまいでいいの?」という疑問符が頭の廻りにちらついていました。
夫は「まだ来年の計画はたてるなよ」と言っておりますが(笑)
おまけですが、体調不良で頭が働かず、持っていたにもかかわらず手袋も軍手もしなかったせいで、ストックを握りしめていた手の甲がこんなに日焼けしてしまいました。

下りてくるまで全く考えもせず、宿泊先で落ち着くまで気が付きませんでした。
地上より日差しが強いので、ほんとにやけどと同じくらいひりひりとして痛くて大変です。
それにすごくカッコ悪い。このあと、みんなに「どうしたの?」と聞かれると思うと気が重い。
普通は、こんなことはないとは思いますが、これから登る方はくれぐれも気を付けて下さいね。
これで、今年の富士山の顛末は終わりですが、楽しんで頂けたでしょうか。
自己満足でしかないのは分かっておりますが、長い記事を最後まで読んで頂きありがとうございました。
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でも、あまり食欲無くてゼリー飲料と菓子パンの半分くらいを食べただけ。
やっぱり軽い「高山病」なのでしょう。
だから、途中では水分補給を意識的にして、深呼吸で呼吸を整え、斜め歩きで負担を軽くして、前回は全くお世話にならなかった(7合目までだから)酸素缶も、7合目あたりからフル活用です。
8合目の山小屋で45分も休憩して朝食も少し食べたので、気合いを入れ直して上を目指しました。
そういえば、誰かが「気合いだっ!気合いだっ!気合いだーっ!」って、言ってましたね。どこかで。
山小屋毎に休憩をとって、やっと3250mまで来ました。
やっぱり、カメラにいい顔出来ずに辛そうな表情です。


雲があるけれど絶好の晴天で景色がホントにきれいです。


本8合目を目指して、ゆっくりでも確実に登っていこうと頑張り、3400mまで来ました。


空の青さと白い雲がきれいです。頂上もはっきりと見えてきました。
でも、私は上を見ると「まだあんなにある」と思えてツライので見ないようにして登りました。


本8合目を超えてからはほんとにきつくなってきて、山小屋まで待てずに途中の岩に腰掛けて休憩です。
そして、8合5勺、最後の山小屋にたどり着きました。
8合目までは、標準に近いペースで登ってこられましたが、気力も体力もそこまでだったのでしょう、8合目からは標準時間の倍かかってしまいました。


残雪が残っていました。
その景色を楽しむ余裕もなく、かなりのペースダウン。
でもここで止めるわけにも行かないので(止めたって下りなきゃならない)、ゆっくりゆっくり9合目を目指します。


8合5勺の山小屋から1時間もかかってしまいましたが、何とか9合目の鳥居までたどり着きました。
9合目の久須志神社ですが、今回の計画の最大の間違いでここを頂上の神社と勘違いしているのでタイムスケジュールの頂上はここで、以降のスケジュールは役にたたないものとなりました。


9合目の鳥居を少し登ったところで休憩スペースがあったので、12時半を回っているし昼食を取ることにしました。
スーパーで買ってきたおにぎりですが、ここで私は食欲回復、おにぎりがとても美味しくて2つ完食。
なんだか元気が出た気がしました。
「なんだ、お腹がすいてただけなのか」と夫が冗談まじりにいいました。


気分一新。すごく回復した気がして、20分の休憩で頂上に向かいました。
夫が「上を見てご覧、もうすぐだよ」といいますが、私からすると「まだまだだぁー」という感じです。
回復したと思いきや、一向にペースは上がらず1時間近くかかってやっと頂上下の鳥居に到着しました。


そして数分で頂上に着きました。
頂上はにぎやかです。
夫は8合5勺の山小屋のトイレが使用不能になっていたので、頂上まで我慢してたようですが、その後の私のペースが異常に遅かったのでトイレに急行しました。ゴメンね。
その間私は、久須志神社にお参りして、おみくじ、お守りを買って。


頂上に着いた安堵感(達成感ではなく)で、気が抜けて横になりたくなりました。
でも廻りはにぎやかだし、頂上の日差しが強すぎて眠ることは出来ませんでした。

頂上からの雲海です。ここへ登ってこなかったら見られない景色です。
時間も体力も気力も残っていないのでこの案内図の火口だけ見て下山することにしました。


何とか、ここに立つことができました。我慢強くつきあってくれた夫のお陰ですね、感謝。


いよいよ下山ですが、ゴロゴロした砂利状の溶岩で足下が滑りやすいです。
人が大勢のところは砂埃が舞い上がって、息は苦しくなるし暑いのですがマスクが必要です。
先に登ったよしさんのアドバイスがあるので、転ばないように注意して下りました。
けれど、斜度がきつくなるとズルズル滑って何度も脚をとられてバランスを失い、一度は足の指をつってしまうこともあり、ホントに大変でした。


延々と続くジグザグの下山道が終わっても、歩きにくい石畳のところがあったり、登ったり下ったりと河口湖口の下山道は長くてツライです。
特に日帰りの場合、登りで7時間前後(私の場合約8時間)歩いた後なので、ホントにツラかった。
結構元気だった夫も、この下山道では頭がボーっとしてきて、何も考えずひたすら下りてしまった言っていました。
私が足の指をつって助けて欲しいときには遙か下まで下りていたので、ひとりで頑張るしかなくて、後で会ったときにはしばしケンカ状態になってしまいました。
ケンカ状態だったお陰で(?)ほとんど休憩もせずに標準に近い3時間半ほどで下りて来ました。
頂上での「お鉢廻り」を止めても、体調不良と計画自体が間違いだらけだったので予定時刻から1時間以上遅れての到着でした。
それでもまだ明るくて、駐車場からは今登ってきた富士山がそびえているのが見えます。。
私の悪戦苦闘など関係なく泰然自若とした姿はとても美しいです。


頂上まで登ったらおしまいにするつもりでしたが、ツライだけで、富士山を楽しむことも出来ず「ただ登っただけ」。
第一私の計画自体がずさんでいい加減だったので、悔いが残ってしまいました。
前回は7合目でリタイヤしてもそれなりに満足できたのに、今回は翌朝には「これでおしまいでいいの?」という疑問符が頭の廻りにちらついていました。
夫は「まだ来年の計画はたてるなよ」と言っておりますが(笑)
おまけですが、体調不良で頭が働かず、持っていたにもかかわらず手袋も軍手もしなかったせいで、ストックを握りしめていた手の甲がこんなに日焼けしてしまいました。

下りてくるまで全く考えもせず、宿泊先で落ち着くまで気が付きませんでした。
地上より日差しが強いので、ほんとにやけどと同じくらいひりひりとして痛くて大変です。
それにすごくカッコ悪い。このあと、みんなに「どうしたの?」と聞かれると思うと気が重い。
普通は、こんなことはないとは思いますが、これから登る方はくれぐれも気を付けて下さいね。
これで、今年の富士山の顛末は終わりですが、楽しんで頂けたでしょうか。
自己満足でしかないのは分かっておりますが、長い記事を最後まで読んで頂きありがとうございました。
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最終更新日 : -0001-11-30
ゆうさんへ * by まばぁば
こんにちは。
はじめまして。
私も去年初めて須走から登りました。
去年7合目までしか登らず後悔しましたので、今年は頑張って登りました。
富士登山はキツイですが、下りてくると又登りたくなる不思議な山ですね。
はじめまして。
私も去年初めて須走から登りました。
去年7合目までしか登らず後悔しましたので、今年は頑張って登りました。
富士登山はキツイですが、下りてくると又登りたくなる不思議な山ですね。
* by すみれ
本当にお疲れ様でした。
お辛かっただろうに、登頂され、本当にすごいです。
お辛かっただろうに、登頂され、本当にすごいです。
はじめまして * by ゆう
こんばんは、先日偶然こちらのブログを見つけてさらに富士登山の事が書いてあったのでじっくり読ませてもらいました。私は先月、須走口から登ったんです。このブログには素敵な写真もいっぱい載っていて、また登りたくなってきました。とにかく登頂おめでとうございます。

よしさんへ * by まばぁば
こんばんは。
登っているときはツラくて大変だったのですが、下りてきてしまったら、「今度こそ満足するような計画を立てよう」なんて考えていました。
富士山は、一度登ってしまうと何故かそんな気になってしまう不思議な山です。
それにしても、よしさんはスゴイです。
日帰り登山を2度も成功しているのだから。
うちの夫も今度は「富士宮」と言っています。
山小屋も眠れないけど、車の座席は短時間しか眠れないのがよく分かったし、眠れないままの日帰りはとても無理です。
だから、来年は、眠れなくても8合目以上の山小屋泊の計画でと思っています。
寝不足でも4時間くらいで頂上へ着ければ、今年のように11時間も登るより楽ではないかと思っています。
登っているときはツラくて大変だったのですが、下りてきてしまったら、「今度こそ満足するような計画を立てよう」なんて考えていました。
富士山は、一度登ってしまうと何故かそんな気になってしまう不思議な山です。
それにしても、よしさんはスゴイです。
日帰り登山を2度も成功しているのだから。
うちの夫も今度は「富士宮」と言っています。
山小屋も眠れないけど、車の座席は短時間しか眠れないのがよく分かったし、眠れないままの日帰りはとても無理です。
だから、来年は、眠れなくても8合目以上の山小屋泊の計画でと思っています。
寝不足でも4時間くらいで頂上へ着ければ、今年のように11時間も登るより楽ではないかと思っています。
お帰りなさい。 * by よし
大変だったようですが、でも頂上まで行けてよかったですね。お疲れ様でした。
家の旦那も帰った直後は、来年は「もう富士山には登らない。」と申しておりましたが、日にちがたつと「来年は富士宮口」から登ろう!」と話します。
さて・・他に登りたい山はたくさんあるのでどうなることやら・・
車の座席で眠るのは辛いし、あまりよく眠れないでしょう。家は軽キャンピングカーとはいきませんが、ワンボックスカーの後部座席を取っ払ってフラットにして足を伸ばして眠れるようにして、布団や何時も使っている枕を持ち込んで、寝ているので宿よりもよく眠れます。なので夏の涼しい場所での車中泊も苦ではないんですよ。
家の旦那も帰った直後は、来年は「もう富士山には登らない。」と申しておりましたが、日にちがたつと「来年は富士宮口」から登ろう!」と話します。
さて・・他に登りたい山はたくさんあるのでどうなることやら・・
車の座席で眠るのは辛いし、あまりよく眠れないでしょう。家は軽キャンピングカーとはいきませんが、ワンボックスカーの後部座席を取っ払ってフラットにして足を伸ばして眠れるようにして、布団や何時も使っている枕を持ち込んで、寝ているので宿よりもよく眠れます。なので夏の涼しい場所での車中泊も苦ではないんですよ。
夢色小町さんへ * by まばぁば
おはようございます。
あまり自慢できる内容の富士登山ではなかったので、感動して貰えるなんてこちらこそ感激です。
登山中は不調だったせいで自分の事ばかりで、ワガママ言ったり、文句言ったりしましたが、今は夫の存在がなかったら頂上までは行けなかったと感謝しています。
暖かいコメント、ありがとうございました。(^^)
あまり自慢できる内容の富士登山ではなかったので、感動して貰えるなんてこちらこそ感激です。
登山中は不調だったせいで自分の事ばかりで、ワガママ言ったり、文句言ったりしましたが、今は夫の存在がなかったら頂上までは行けなかったと感謝しています。
暖かいコメント、ありがとうございました。(^^)
感動ですー。 * by 夢色小町
ほんとにほんとにきつい中を最後までよく頑張り抜きましたねぇ・・。最後まで感動いっぱいで読ませていただきました。
精神的にも体調的にもずっと御自身との闘いだったでしょうねぇ。。。えらいですー。
まばぁばさんがとても素直な気持ちをそのまま文字にされていて、読み応えもありました。とてもいいブログですー。
最後になりましたが、多くの面で大きな支えでいらっしゃったご主人さまにも拍手を送りたいと思います。男性、いや、パートナーの存在って、本当に大きいですね。とても頼り甲斐があるご主人さま、素敵ですー。おふたりとも本当に富士山突破おめでとうございました♪
精神的にも体調的にもずっと御自身との闘いだったでしょうねぇ。。。えらいですー。
まばぁばさんがとても素直な気持ちをそのまま文字にされていて、読み応えもありました。とてもいいブログですー。
最後になりましたが、多くの面で大きな支えでいらっしゃったご主人さまにも拍手を送りたいと思います。男性、いや、パートナーの存在って、本当に大きいですね。とても頼り甲斐があるご主人さま、素敵ですー。おふたりとも本当に富士山突破おめでとうございました♪
途中で引き返すのも大変な道だし、標準時間とか、廻りの人のペースとかを一切気にせずただマイペースで諦めなかったら、何とか頂上まで登れました。
なんだか、ダイエットにも通じるところありますね。